経皮的左心耳閉鎖術
経皮的左心耳閉鎖術
経皮的左心耳閉鎖術(WATCHMANなど)は、心房細動による脳梗塞を予防するためのカテーテル治療。足の付け根の血管から専用の器具(閉鎖栓)を挿入し、血栓の9割以上が作られる「左心耳」を塞ぐことで、脳卒中リスクを低減させる。
治療のメリット・対象者
対象者: 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)の長期間服用が難しい方や、出血リスクが高い方。
メリット:
手術後は抗凝固薬を中止、または減量できる可能性がある。
手術と入院のスケジュール
手術時間: 約1時間~2時間(全身麻酔)。
入院期間: 通常2~6日程度(※施設によって異なります)。
参考
左心耳閉鎖術(経カテーテル)について
国立循環器病研究センター 左心耳閉鎖術(経カテーテル)
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/arrhythmia/laac/
左心耳閉鎖術(脳卒中予防)
https://www.laac.jp/treatment/LAAC.html
左心耳閉鎖術の適応
左心耳閉鎖術の適応は、非弁膜症性心房細動があり、脳卒中リスクが高い一方で、大出血の既往や出血リスク(HAS-BLEDスコア3以上など)により長期の抗凝固療法が困難な患者です。
心房細動と脳梗塞リスク: 非弁膜症性心房細動があり、CHADS2またはCHA2DS2-VAScスコアに基づく脳卒中リスクが高い。
出血リスクまたは既往:
- 出血学的術研究協議会(BARC)タイプ3に該当する大出血の既往。
- HAS-BLEDスコアが3以上。
- 転倒に伴う外傷治療の既往が複数回。
- びまん性脳アミロイド血管症の既往。
- 抗血小板薬の2剤以上併用が1年以上必要。
治療の条件: 短期的な抗凝固療法(45日間程度)が事前に実施可能と判断されること。
左心耳閉鎖システムに関する適正使用指針
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/shishi_watchman.pdf
選択基準
本品の選択基準については、添付文書の使用目的に従って使用すること。
本治療は CHADS2スコアまたは CHA2DS2-VASc スコアに基づく脳卒中および全身性塞栓症のリ
スクが高く、長期的に抗凝固療法が推奨される患者にのみ考慮されるべきであり、これら
の患者のうち以下の要因の 1 つまたは複数に適合する患者に対して、長期的抗凝固療法の
代替として検討される治療である。
以下のうちの 1つ以上を含む、出血の危険性が高い患者。
• HAS-BLEDスコアが 3 以上の患者
• 転倒にともなう外傷に対して治療を必要とした既往が複数回ある患者
• びまん性脳アミロイド血管症の既往のある患者
• 抗血小板薬の 2剤以上の併用が長期(1年以上)にわたって必要な患者
• 出血学術研究協議会(BARC)のタイプ 3 に該当する大出血の既往を有する患者
なお、機械的人工臓弁の植込み患者、凝固能亢進状態の患者、または再発性 DVT患者など、
非弁膜症性心房細動以外の理由で経口抗凝固薬の長期使用が必要な患者は、本治療の適応ではないことに留意すること。
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