新型コロナのパンデミック後のインフルエンザの流行時期は変化している
新型コロナのパンデミック後のインフルエンザ流行の変化 コロナ禍以降、インフルエンザの流行時期やパターンは従来の「冬限定」から逸脱し、多様化・長期化する傾向が見られる。 主な変化のポイント 流行開始の大幅な早期化 コロナ前は12月~1月頃に流行が始まり、1月~2月にピークを迎えるのが一般的でした。しかし、行動制限が緩和された後は秋口(9月~10月頃)やそれ以前から流行が立ち上がるシーズンが増加している。 「夏インフル」の出現(通年化) 従来は夏場に感染者が発生することは極めて稀だったが、コロナ以降は夏場にも学級閉鎖や小規模な流行が起きるなど、季節を問わず発生する傾向が強まった。 流行期間の長波化 冬の一時期に短く集中していた流行が、長期間だらだらと続くケース(春~初夏まで終息しないなど)も見られる。 A型とB型のタイムラグ・二重ピーク 秋~冬にかけてA型が流行したあと、春先にかけてB型が大流行するといった波が連鎖し、1年の中で流行期が長引く原因となっている。 流行パターンが変わった主な理由 集団免疫の低下 2020~2022年頃のコロナ対策(マスク、手指消毒、渡航制限など)によりインフルエンザの感染者が激減したため、社会全体(特に小児)の免疫保持率が下がった。 人流の回復と渡航再開 海外との行き来が再開したことで、南半球などで流行していたウイルスが季節外れに国内へ持ち込まれる機会が増えた。 現在は徐々に新しい流行リズムへと移行している最中だが、以前のように「冬だけ警戒すればよい」という状況ではなくなっている。