膵臓がんにピロリ菌関係か、抗体値高いほどリスク
膵臓がんにピロリ菌関係か、抗体値高いほどリスク 胃がんの主要な原因であるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染が、膵臓がんのリスクも高める可能性があるとの研究結果を愛知県がんセンターが発表した。 一部の膵臓がんで予防法の開発につながることが期待できる成果だとしている。 胃に感染するピロリ菌が胃以外の消化器がんの発症にも関係するかどうかは明らかでなく、膵臓がんについてはこれまでの研究で結果が一致していなかった。 同センター研究所がん予防研究分野の研究グループは、2001~13年に同センターを受診し、膵臓がんと診断された417人と、がんでない3千人余りを対象にピロリ菌への抗体の値、感染による萎縮性胃炎の状態などを調べた。 喫煙や飲酒、遺伝性がんの関連遺伝子などほかの要因の影響を除いて比較分析したところ、ピロリ菌に感染したことを示す抗体の値が10単位上がると膵臓がん発症リスクが4%ずつ高まる関係が分かった。 膵臓の部位別では、十二指腸に近い「膵頭部がん」では、ピロリ菌が長期に感染した影響がみられた人は、そうでない人に比べて3.0倍と高い発症リスクがあった。 「膵体部がん」では、ピロリ菌への抗体陽性の人は陰性の人に比べて発症リスクが1.8倍と高かった。十二指腸から最も遠い「膵尾部」がんでは差がみられなかった。 ピロリ菌感染やそれに伴う炎症、感染後の胃内環境の変化などががん発症に影響している可能性があり、同研究グループは「今後、実際に除菌した人で膵臓がんの発症がどう変わるかなどを慎重に調べ、ピロリ菌対策が予防につながるかを確認する必要がある」と話した。 日経新聞 2026.9.14 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD122CM0S6A910C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1789353382 コメント; 「膵臓がんと診断された417人」と「がんでない3千人余り」。両者の対象者数の差が統計処理に与える影響はどうなんでしょうか。 膵頭部癌は、膵臓の右側で十二指腸と接している膨らんだ部分(頭部)に発生する特定部位のがんで、全体の約60~65%を占める最も多いタイプと言われています。「膵頭部癌」と「乳頭部がん」が同一と考えるか、別の「がん」と考えるかえ...