高血圧と減塩効果
高血圧と減塩効果
高血圧患者における塩分制限は、 血圧を低下させる効果的な非薬物療法である。
世界保健機関 (WHO) は1日5g未満の食塩摂取を推奨しており、 日本高血圧学会も高血圧患者に対して1日6g未満を目標としている。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/61350
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過剰な塩分摂取は高血圧のリスクを高め、 脳卒中や心血管疾患、 腎臓病のリスク増加につながる。
塩分制限による血圧低下効果は、 高血圧患者でより顕著だが、 正常血圧者でも認められる。
■ 塩分制限の目標
WHOは成人に対し1日5g未満の食塩摂取を推奨している。
日本高血圧学会は、 高血圧患者の食塩摂取目標を1日6g未満としている。
■ 塩分制限による血圧低下効果
複数の研究で、 塩分摂取量を減らすことで収縮期・拡張期血圧が有意に低下することが示されている。 例えば、 1日4.4gの塩分摂取量削減で、 収縮期血圧が平均4.18mmHg、 拡張期血圧が平均2.06mmHg低下したという報告がある。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23558162/
■ 塩分摂取量の評価方法
24時間蓄尿によるナトリウム排泄量測定が最も正確な評価方法とされるが、 日常的には随時尿を用いた推定式 (田中の式など) も利用される。 また、 尿中ナトリウム/カリウム比 (尿ナトカリ比) も、 食塩とカリウムの摂取量バランスを評価する指標として有用である。
■ 減塩以外の生活習慣改善
高血圧治療においては、 減塩に加えてDASH食 (Dietary Approaches to Stop Hypertension) のような健康的な食事、 適度な運動、 体重管理、 飲酒制限なども推奨される。
特にDASH食は、 他の非薬物療法と比較して血圧低下効果が最も高い可能性が示されている。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32975166/
■ 薬剤との関連
厳重な減塩療法中の患者にアンジオテンシン変換酵素阻害薬 (ACE阻害薬) やアンジオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB) を投与する際は、 初回投与後に急激な血圧低下を起こす可能性があるため、 少量から開始し、 慎重に増量する必要がある。
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